私たち栃木県私的病院協会は、昭和60年(1985年)6月27日に創立総会を行い結成されました。そして27年間の実績をもとに、平成23年(2011年)7月に社団法人化しました。
救急医療はもちろんのこと、地域で必要とされる保健、医療、福祉の半分以上を私たち私的医療機関が受け持ってきました。
私たち私的病院の差し出す税金が、税負担のない公的医療機関の財源に利用される一方で、医療施策は、財政面の援助を受ける公的医療機関を中心に組み立てられているのが実情です。
しかしながら、医療の提供においては公私の区別はありません。私たちは、多くの人々が安心して生活できるよう、又いざという時の支えとなれるよう、安全な医療や保健・福祉を提供し続けなければなりません。
医療そのものは公共財産です。私的病院といえども公共の目的で運営が行われるべきものであり、誠実で堅実な運営を続けることが地域社会の安定のために必要不可欠な要素です。
私的病院が手を携えて、より良い保健、医療、福祉環境を作り出す手段として、この協会は活動を続けてまいります。
現在、会員病院は、急性期や慢性期、内科、外科、整形外科、眼科、精神科などそれぞれの分野に分かれた医療を担っており、共通の話題が少なくなりつつあります。しかし、院内感染症対策、電子カルテサーバーのセキュリティ対策、医療Dx(デジタルトランスフォーメーション)、患者様への給食提供など、診療科が違っても共通の話題もあります。賛助会員の皆様のご協力を得ながら、それらについての具体的な提言ができれば良いと考えています。
また、私的病院で働く職員の教育・研修、福利厚生などの事業も本会の役割であり、事務長部会を中心に活発な活動を行っております。この事務長部会の存在は本会の特徴でもあり、ここで多くの情報交換がおこなわれております。本会を活性化させている重要な部門でもあり、未加入の医療機関が入会にいたる大きな動機にもなるものと考えます。
活動の効力をより高く発揮するために、全日本病院協会栃木県支部や日本医療法人協会栃木県支部との情報交換や連携を強めて行く予定です。
一般社団法人 栃木県私的病院協会会長 駒橋 徹(こまはし とおる)